金、推進波が発生、調整後また上昇継続の可能性 

この調査レポートは2023年11月16日現在、金に対して分析したものです。 

要点 

• 米国経済、短期間の景気後退 

10月の米小売売上高は前月比-0.1％と、予想の-0.3％に対し7ヵ月ぶりのマイナスとなった。米10月PPI指数は予想を下回り、前月比-0.5％と2020年4月以来の大幅な低下となった。 

• 米国の祝日は消費促進の可能性あり 

小売売上高は前月比マイナスとなったが、米国のホリデーショッピングシーズンに入るため、この落ち込みが続く可能性は低い。 

テクニカル分析 

デイリーチャート分析 

(金デイリーチャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

火曜日、指標は強気局面のシグナルを形成し、短期的に金の上昇トレンドを示唆した。 

• 移動平均線グループ 

10月中旬以降、金価格が200日移動平均線を超えてから、相場の長期トレンドは、まだ下降サイクルに入っていない。したがって、11月上旬からの下落は、しばらく調整的な構造とみられ、65日移動平均線と33日移動平均線が潜在的なサポート価格となる。 

1時間チャート 

(金1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

指標はまだ下降トレンドにあり、売られ過ぎゾーンに上昇局面のシグナルを形成してから、ロングのチャンスを見極めよう。 

• エリオット波動 

月曜日からの上昇トレンドは、はっきりした5つの波構造と見られ、当面はこれを推進波と判断する。そのため、その後の下降トレンドは、当面は調整波と考え、調整波の構造が成立してから、上昇トレンドのチャンスをを見極めよう。 

• フィボナッチ・リトレースメント 

相場は現在、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の付近に止まっており、当面は下降し続ける可能性がある。次のサポート位置は50%である。 

PIVOTインジケーター 

(金1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1963.35。 

• 1963.35より上では上昇トレンド、第一ターゲット1971.18、第二ターゲット1983.09。 

• 1963.35より下では下降トレンド、第一ターゲット1951.51、第二ターゲット1943.68。 

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