ユーロ、対ドルで軟調 

この調査レポートは2023年11月1日現在、ユーロと米ドルに対して分析したものです。 

要点 

• 欧州中銀、利上げ見送り 

欧州中央銀行（ECB）は、主要政策金利の据え置きを決定しました。利上げの一時停止は2022年7月以来となる。利上げ見送りは全体的に市場価格に反映されているため、欧米の短期的なボラティリティは緩やかである。 

• ユーロ圏経済の見通し 

ユーロ圏経済は、製造業の衰退、サービス業の低迷、需要の低迷が続いているため、今後数ヵ月は脆弱な状態が続きそうだ。 

• 米ドル、堅調に推移可能性有 

木曜早朝の米連邦準備制度理事会（FRB）の金利決定会合では、利上げは見送られたものの、タカ派的な姿勢は維持されるとの見方から、金融政策に敏感な米2年債利回りは5.08％まで上昇した。 

テクニカル分析 

デイリーチャート分析 

（ユーロ/米ドルデイリーチャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日、指標のシグナルとMACD線が絡み、相場は再び波乱のリズムとなり、上昇と下落の兆しを待つことになる。 

• ケイ線 

為替レートは移動平均線に戻って、上影あるローソク足の形になり、ベア相場が優位であることを示唆している。但し、ショートセールするにはまだ市場が1.0520価格帯の前回の安値を下回ったのを待つ必要がある。 

• フラッグ調整局面 

為替レートは10月4日以降、上昇トレンドを維持しており、全体的にフラッグ調整局面となっている。65日移動平均線が更なる為替レートの反発をうまく抑えた。次は、今日相場がレンジを下抜けるかどうかに注目する。そうでなければ、ベアマーケットは再び到来の可能性がある。 

1時間チャート 

（ユーロ/米ドル1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4）

• ストキャスティクス・オシレーター 

シグナルがまもなくMACD線を上回ることから、為替レートは短期的には調整局面に入りつつあることを示唆している。 

• 移動平均線グループ 

為替レートは200日移動平均線を下回ったが、現在の33日移動平均線と65日移動平均線はまだ200日移動平均線を超えていない。論理的に、シグナルがMACD線を下回ると、相場は短期移動平均線グループに戻る可能性がある。 

PIVOTインジケーター 

（ユーロ/米ドル1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.06023。
• 1.06023より上ではブル、第一ターゲット1.06469、第二ターゲット1.07193。
• 1.06023より下ではベア、第一ターゲット1.05299、第二ターゲット1.04851。  

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