ユーロのトレンド、欧州中銀ではなく米ドル次第で 

この調査レポートは2023年10月26日現在、ユーロと米ドルに対して分析したものです。 

要点 

• 欧州中銀、利上げ見送り 

本日、欧州中央銀行（ECB）は金利についての最新金融政策決定を発表した。9月、ECBは市場予想外の10回連続の利上げを実施した。しかし、その後、現在の利上げのラウンドが終わりに近づいており、年内利上げ据え置きの可能性を示唆した。市場は、ECBが追加のフォワードガイダンスを行うかどうかに注目している。 

• ユーロのトレンド、米ドル次第で 

ECBが金利を据え置くことは「ほぼ確実」だと発表したため、ユーロは米国経済の動向に左右される可能性が高い。今夜、米国は先週の新規失業保険申請件数、及び第3四半期の経済指標を発表する。 

テクニカル分析 

デイリーチャート分析 

（ユーロ/米ドルデイリーチャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日、シグナルがMACD線を下回ったことから、ベア相場の局面が間近に迫っていることが示唆された。 

• ケイ線 

火曜日の為替レートは、ベアリッシュエンガルフィングパターンが現れ、昨日ローソク足が5日移動平均線を火曜日の安値より下にリトレースメントしていることから、市場のベア相場が優位にあることが示唆される。 

• フラッグ調整局面 

10月4日以降、為替レートが爆発的な値動きが起き、全体的に上昇フラッグのチャートパターンになっている。65日移動平均線がさらなる為替レートの反発を抑えることに成功しており、次の懸念は、今日のレンジ相場が下抜けできるかどうかだ。このレンジ相場がまだ有効にサポートされていれば、相場は再び反発する。そうでなければ、ベアのチャンスが到来する。 

1時間チャート 

（ユーロ/米ドル1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

シグナルがMACD線を越えようとしており、為替レートはまもなく急激な変動になることを示唆している。 

• 移動平均線グループ 

為替レートは200日移動平均線を下回り、現在33日と65日の移動平均線はまだ200日移動平均線を超えていない。理論的には、シグナルがMACD線を下回る時、相場は短期線グループにリトレースメントする可能性がある。 

PIVOTインジケーター 

（ユーロ/米ドル1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.05797。 
• 1.05797より上ではブル、第一ターゲット1.05933、第二ターゲット1.06205。
• 1.05797より下ではベア、第一ターゲット1.05526、第二ターゲット1.05383。

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