原油の弱気相場が優勢、底値圏からの反転は期待薄 

2023年12月6日現在、ブレント原油に対するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 期待外れのOPECプラス合意内容 

今回延期されたOPECプラス会合と新たな減産の協議は予想を下回り、各国間の利益の違いによる矛盾が浮き彫りになり、減産措置による原油価格の底支え効果は弱まった。 

• サウジとロシアは減産、米国は増産 

ロシアのノバク副首相は、OPECプラス諸国は投機行為を避け、世界市場の変動を抑えるため、2024年第1四半期に原油を追加減産する用意があると述べた。一方、米国やブラジルなどの原油生産量の増加は、依然として原油価格を圧迫している。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（ブレント原油日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

指標は弱気のシグナルを発し、市場は一気に下落し続けた。現時点での日足チャートからみると、下降トレンドは明確であり、任意に買い注文をできない。 

• ケイ線 

11月30日の市場分析で予想された通り、原油価格は上値抵抗線に当たった後、下落トレンドに転じ、長い上影を持つローソク足は、弱気局面の勢力が台頭していることを示唆している。今日、原油価格は以前の底値に接近しており、反転の可能性に注意が必要だ。 

1時間足チャート 

（ブレント原油1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

指標は弱気のシグナルを発して、売られ過ぎのゾーンに入っており、短期的には日中の弱気局面が優勢であることを示唆している。 

• レンジ相場 

原油価格は、33日移動平均線と65日移動平均線を何度も試しながら、ほぼ2取引日間安値圏で変動している。その後、有効なブレイクアウトはなく、レンジ相場の下限を沿って下落した。下降トレンドを明確にするには、日足のサポートラインを下抜けるのを待つ必要がある。 

PIVOTインジケーター 

（ブレント原油1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は77.990。 

• 77.990より上では上昇トレンド、第一ターゲット78.684、第二ターゲット80.070。 

• 77.990より下では下降トレンド、第一ターゲット76.594、第二ターゲット75.901。 

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