原油価格の動向を左右する大事な時期が来た 

要点 

• イスラエルとパレスチナの紛争で原油価格を左右 

今週、イスラエルはガザ地区に対する地上攻撃を延期することで合意した。原油相場は短期内に大きく揺れ動いており、リスク心理が現在の原油相場を支える重要な要素であることを示唆している。紛争が激化すれば、原油価格の上昇が続けるだろう。 

• まだ残る地政学的リスク 

アメリカ国防総省は、バイデン大統領の指示を受け、シリア東部でイランのイスラム革命防衛隊とイランが支援する関連グループが使用する2つの施設に空爆を実施したと発表した。 

テクニカル分析 

デイリーチャート分析 

（原油デイリーチャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

シグナルがMACD線を50の中央値まで下回り、これから相場は調整局面に入ると示唆している。 

• ケイ線 

原油価格は陰の陽はらみローソク足ありのパターンが現れ、相場はさらに下落する可能性がある。 

• 移動平均線グループ 

青い17日移動平均線と黒い65日移動平均線はオシレーターゾーンを形成しており、原油価格は3日連続でこの価格帯で推移している。本日、平均線の抵抗帯を突破できるかどうかが、トレンドから抜け出すカギとなりそうだ。 

1時間チャート 

（原油1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ケイ線 

現時点でベアのチャンスはあるが、原油価格のブレイクアウト方向は鍵を握る。黄色の低価格帯を超えて上昇した後、これまでの下落トレンドが破壊され、全体的なトレンドは上昇に反転するか、更に長期的なオシレーターの調整が行われるかになる。 

• 17日移動平均線 

しかしその後、相場は再び下落になり、昨日さらに17日移動平均線（赤の位置）まで押し戻される場面もあった。これ以上87.876を割り込めば、相場は再び下落する。逆に、赤の反発エリアを突破すれば、原油価格の上昇トレンドが正式にスタートすることを示唆している。 

PIVOTインジケーター 

（原油1時間チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は88.966。 
• 88.966より上ではブル、第一ターゲット90.047、第二ターゲット91.702。  
• 88.966より下ではベア、第一ターゲット87.310、第二ターゲット86.230。  

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