カナダドルのトレンドは瀬戸際、鍵となる価格水準が確立 

この調査レポートは2023年11月23日現在、米ドルとカナダドルに対して分析したものです。 

要点 

• 市場は、利下げ見通しを調整 

昨日の米国統計によると、先週の新規失業保険申請件数が急減し、6月以来の大幅な減少を記録した一方、今後1年間米国のインフレ率は4.5％に上昇する見込み。雇用統計とインフレ予想の両極化は、米連邦準備制度（FED）が市場の予想されていたほど早期に利下げに踏み切れない可能性を示唆している。 

• 原油価格下落 

原油価格は下落トレンドを維持し、一時に4％以上と下落した。週明けに予定されていたOPEC総会が延期され、原油の減産に対する市場の予想はさらに弱まった。 

テクニカル分析 

デイリーチャート分析 

（米ドル/カナダドルデイリーチャート。情報源：Ultima Markets MT4）

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日の指標は、明確な弱気のシグナルが点灯しており、今日の日中は下降トレンドが主になる可能性を示唆している。 

• 抵抗線 

赤の65日移動平均線と上昇トレンドラインが合わせてレジスタンスエリアを形成し、もし相場はこれを突破できなければ、上昇に転じる可能性はまだ残っている。 

• ケイ線 

昨日、為替レートは5日移動平均線と33日移動平均線の圧力で、長い上影を伴う陰線を形成し、下降相場が優勢であることを示唆している。明確な上昇トレンドになるには、昨日の高値1.37658を突破する必要がある。 

1時間足チャート 

（米ドル/カナダドル1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

1時間足の指標は売られすぎゾーンに入り、相場はある程度の変動と調整が入る可能性がある。下降相場の間に参入するチャンスは、指標からの新たな下降トレンドのシグナルを待つべき。 

• 三角保ち合い 

実際、市場価格の全体的なトレンドは、三角保ち合いの構造を形成している。しかし、その分け方は2種類あり、いずれも上下に2つの抵抗線（黒い水平線）を引くことになる。どちらかの方向にブレイクアウトすれば、三角持ち合い構造が崩れ、トレンドの方向性が明確になる。 

PIVOTインジケーター 

（米ドル/カナダドル1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4）

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.37126。 

• 1.37126より上では上昇トレンド、第一ターゲット1.37393、第二ターゲット1.37924。 

• 1.37126より下では下降トレンド、第一ターゲット1.36598、第二ターゲット1.36331。 

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