原油のブラックスワンに警戒、原油価格急落のリスク 

2023年11月30日現在、ブレント原油に対するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 原油価格暴落への警戒 

本日のOPECプラス会合では、サウジアラビアとロシアの自主的な減産により、さらなる減産が実施されるとの期待が高まっている。しかし、OPECプラスの会合が期待外れに終われば、原油市場は下落リスクに直面する。 

• 原油需要は下降傾向 

米エネルギー情報局（EIA）の最新石油在庫統計によると、原油需要の減少傾向が示唆された。戦略石油備蓄を除く商業用原油在庫は、1610万から4.5億バレルの0.36％増となった。11月24日までの1週間のEIA戦略石油備蓄在庫は、2023年6月9日週以来の高水準となった。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（ブレント原油日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

指標は50中央値を上回ったが、相場は大きく上昇しておらず、現在のトレンドは反発の可能性が高いことを示唆している。 

• 抵抗帯 

黒い33日移動平均線と下降チャネルラインの中心軸が共同のレジスタンスエリアを形成しており、相場が上昇を続けるにはこのエリアを突破する必要がある。 

1時間足チャート 

（ブレント原油1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

指標はデッドクロスを形成しようとしているが、明確な弱気のシグナルが出るまで、ショートすることはできない。 

• フィボナッチエクステンション 

11月中旬の上昇トレンドを基準にすると、原油価格は現在61.8%のエクステンションにあり、若干の下落圧力がある。 

PIVOTインジケーター 

（ブレント原油1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は82.572。 

• 82.572より上では上昇トレンド、第一ターゲット84.054、第二ターゲット84.812。 

• 82.572より下では下降トレンド、第一ターゲット81.831、第二ターゲット80.297。 

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