アーク・インベスト、仮想通貨市場の回復に伴いデジタル資産関連投資を調整 

仮想通貨取引所の株価、高値を更新中 

米国最大の仮想通貨取引所であるコインベースCoinbase(COIN.US)の株価は、デジタル通貨市場の反発を受け、最近年初来高値を更新した。仮想通貨市場全体が強気局面に入り、ライバルであるバイナンス（Binance）が米国で訴訟に直面する中、株価は2022年4月以来の高値となる147ドルを超えて取引されている。 

コインベースの素晴らしいパフォーマンスにもかかわらず、米国の著名投資家キャッシー・ウッド（Cathie Wood）氏率いるアーク・インベスト（ARK Invest）は、その株式の一部を売却することを決定した。12月5日、コインベースの23万7572株を売却し、3300万ドル以上の利益を得た。今年、アーク・インベストがコインベース株を売却したのは初めてではなく、資産運用会社は市場のボラティリティを受け、2023年に同株を積極的に取引している。 

コインベースから手を引いた後も、アーク・インベストは同社にかなりのエクスポージャーを持っている。コインベースはアーク・インベストの3つのファンドの中で最大の資産であり、各ファンドの純資産の11％以上を占めている。さらに、アーク・インベストは規制当局の承認を待っている多くのビットコインとイーサ・スポットETFの発行の監理人または監督パートナーとしての役割を担っており、これはデジタル資産に対する信頼度の表れである。 

コインベース以外、アーク・インベストは、仮想通貨サービスを提供する取引プラットフォームのロビンフッドRobinhood(HOOD.US)と、最近関連取引を終了したフィンテック企業のソーファイ・テクノロジーズSoFi Technologies(SOFI.US)の株式を取得している。これらの動きは、仮想通貨へのエクスポージャーを分散し、ボラティリティの高いデジタル資産をヘッジするというアーク・インベストの戦略を反映している。 

(コインベース、 COIN.US　年足チャート) 

(ロビンフッド、 HOOD.US，年足チャート) 

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