経済指標の改善と利下げ期待に支えられ、ドイツ株価指数、過去最高値更新 

ドイツ企業の生産高減少幅、当初予想より縮小 

2023年11月のドイツHCOB総合購買担当者景気指数（PMI）は47.8に上方修正され、速報値の47.1および10月の45.9を上回った。 

同数値は50以下の経済全体の縮小を示唆したが、下落率は過去4ヵ月で最も緩やかだった。特にサービス業に安定化の兆しが見られた。製造業生産高の減少率も5月以来最小となった。 

さらに、新規事業総額は5ヵ月ぶり、新規海外事業件数は7ヵ月ぶりの低水準となり、雇用市場はわずかに悪化した。価格面では、輸出価格インフレ率は10月に記録した32ヵ月ぶりの低水準を維持した。しかし、投入コストのインフレは加速した。最後に、景況感は2ヵ月連続で改善したが、全般的に依然として低迷している。 

(ドイツ総合購買担当者景気指数PMI　出所：HCOB) 

DAX、欧州中銀のハト派な発言で急上昇 

保守的な政策金利の決定陣営で最も影響力を持つ欧州中央銀行（ECB)イザベル・シュナーベル理事が、最近のロイター通信へのコメントで、インフレ率の「著しい」低下を考慮し、ECBは利上げを完全に見送る可能性があるとして、ハト派的な態度に転じた。 

シュナーベル氏はまた、政策金利の立案者は2024年半ばまで金利が安定で変更しないようと指示すべきではないとコメントした。同氏の発言により、火曜日の市場では利下げ期待が高まった。投資家は現在、ECBが四半世紀の歴史の中で最も急激な利上げを撤回することを期待している。その前に、シュナーベル氏は高インフレ環境と戦うために利上げを主張していた。 

11月の米国の雇用者数増加率が予想を下回り、各国の中央銀行による早期利下げの期待が高まっている。水曜日、フランクフルトのDAX指数は、史上最高値の16,656ポイントを記録し、0.75%高で取引を終えた。 

（ドイツDAX指数推移） 

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