ボーイング、エアショーの結果で株価底打ち 

APEC期間中、中国は買い付けを解禁する見込み 

ドバイエアショーが11月13日に開幕し、ダウ・ジョーンズの構成銘柄であるボーイング(BA.US)は、すでに相次いで大型受注を獲得している。エミレーツ航空はボーイング777型機を90機購入することに合意し、その受注額は520億米ドル相当。さらに、エミレーツ航空の提携会社であるフライドバイは、110億米ドル相当の取引でボーイング787ドリームライナーを30機追加する。エミレーツ航空は、この契約により航空機ポートフォリオが強化できることを期待している。 

さらに、トルコ航空とルフトハンザ航空の合弁会社であるサンエクスプレスも、ボーイング737の大量発注を発表した。この契約には、737-8型機28機と737-10型機17機の発注が含まれており、追加で最大45機の737MAXの発注までできる。同航空は以前、42機の737-8を発注しており、うち9機はすでに納入されている。2019年の墜落事故後、ようやく737 MAXの飛行再開を決めたエチオピア航空は火曜日、ボーイングと737MAX20機と、さらに787ドリームライナー11機を購入することで合意したことを発表した。ボーイングは、この売買はアフリカ史上最大の航空機購入であると述べたが、金額の開示は避けた。 

中国は、ボーイングのジェット旅客機737MAXの中国向け販売凍結の解除を検討していると報じられている。このニュースは、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席がサンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議（APEC）で会談する予定であることから、会談中に販売凍結が解除される可能性が出てきた。ニュースによると、中国が737型機の購入を検討しているが、話し合いはまだ継続中であり、習近平国家主席が正式な発注を発表する見込みはないという。もしこの計画が実現すれば、2018年に737MAXが2度の墜落事故を起こして以来、中国での販売が伸びていないボーイングにとって大きな進展となる。ボーイング株はこの朗報を受けて、2日連続で急騰している。 

(ボーイング株価　6ヶ月チャート) 

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