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COP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)に世界各国の首脳が集い、化石燃料からの脱却を提唱する中、石油需要に対するOPECの予想が食い違っている。OPECは最新の月報で、2024年の原油需要は力強く伸び、世界平均の需要は日量220万バレル増の1億436万バレルになると発表した。
OPECはこの伸びを世界経済の回復と関連付け、中国経済が改善し、世界のGDPが回復していくことにより、石油需要は下支えされるだろうと述べた。経済協力開発機構(OECD)加盟先進国の需要は、日量30万バレル増の平均4,610万バレルになると予想されている。しかし、非OECD諸国の需要は日量平均5,830万バレルとなり、日量200万バレルの大幅増となることが予測される。
12月15日金曜日、原油相場は上昇し、ブレント原油は1バレルあたり77ドルに迫り、2ヵ月ぶりの週次上昇率となった。米連邦準備制度(FED)が将来の政策金利についてハト派的な姿勢を示したことや、最近のドル安など、いくつかの重要な要因が原油の上昇を後押しした。さらに、来年は世界の石油需要が力強く伸びるという新たな予測も相場を下支えした。先週、米連邦準備制度(FED)が2024年に利下げを実施する可能性を示唆したことで、ドル売りの圧力が高まり、原油などのリスク資産が押し上げられた。ドル安によって、原油などのドル建て商品は外国人買い手にとって割安になっている。
(ブレント原油 米ドル/Bbl 月足チャート)
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